2007年 06月 11日
外国人としてド田舎に住むこと
家を出ると玄関前にはハリーとお父さんが迎えに来てくれていました。家はここから歩いて5分程度です。私はわざわざ行く必要がなくなったなと思っていたら
『お茶を飲みに来て下さい。』とさそってくれたのでどんな家かと興味もあったので伺うことにしました。
その時はお母さんと弟は買い物に出かけていて留守でした。よくそのお父さんとは会うけど必要以上に会話をしたことがなかったので少し緊張しました。
彼から出た言葉は今までぼくも君と同じ立場だったのでなんか他人事のような気がしないと。ハリーの家族は1年前までドイツ、スペインと海外暮らし。イギリス人の彼はどの国でも自分は外国人で言葉、文化などの面で苦労したことがあったそうです。
ここがロンドンで様々な人種がいる町ならこういうことはあまり思わないとも感じます。そういう私もロンドンに住んでいた時は日本人の友達も多く自分が外国人ということをあまり意識していなかったと思います。
でもこのド田舎では90%が英国人。見た目から違う私はとても目立ちます。
そんな会話から始まって彼が外国人を経験して母国に戻り改めて土地の人との付合い方を見つめ直したこと、それは私が日々思っていることと同じことでした。そろそろここに来て2年が経ちますが土地の人はあくまでも保守的でよそ者には扉を開こうとしません。もちろん私の語学力が低いというのもありますが、こんな私の英語でも聞こうとする気持ちを持ってくれる人とは会話が続きます。そういう人は物の考え方が幅広く聞いてみると他の土地から来た人または違う国の人でした。彼曰く、ほとんどのここの土地の人は視野を広げようとはしないので無理をして付合うことはないと。
こんな会話を彼と30分くらいして今まで浮いた存在だった自分を認めてもらえたような気がして少しうれしく感じました。
by lontom
| 2007-06-11 06:27
| 私のこと